先日、近自然工法の登山道整備に参加して来ました。
参加させて頂いたのが、富士トレイルランナーズクラブさんの活動です。
近自然工法とは、一言で簡単に言えば自然に優しい登山道整備。
大雪山の山守隊のホームページより。
どんなに崩れてしまった場所でも、
「そこにいる生態系の底辺が住める環境を復元させれば、おのずと生態系が出来上がる」
という発想です。
今回は木道の階段の段差を埋めたり、
雨水が登山道の土を運んでしまわないように水切りを設置したりしました。
下流に溜まった土を土のう袋に詰めます。
この土のう袋は天然繊維。
ヤシの繊維でできているものです。
なんと、お値段が1枚600円もするんですって。
破れにくいし、滑りにくいし、植物も生えやすかったり、自然に帰るし、いいことだらけ。
でもお値段がお高いのが玉にキズ。
土を入れてから、上流へと土のう袋を運びます。
1袋約20kg、ファイト!
えぐれてしまった登山道。
原因は人が踏み硬め、水が流れ、土が流れ…の繰り返しによるもの。
こうやって土のう袋で水をせき止めてあげると、この上に土が溜まってくるんだとか。
一年後、二年後、ここがどう変わっていくか、その変化を見るのが楽しみになって来ました。
自然の力も借りながら、自然が再生しやすいようなやり方で、山を治していく。
人間の歩きやすさだけを求めての登山道整備でなく、自然の再生力との二人三脚。
なんだか素敵な活動に参加できて楽しい一日でした。