ぴっころ日記

伊豆のダイビング&トレッキングガイド「ぴっころ♪」のひとりごとです。

伊豆の海・山あそびは、ダイビング&トレッキングぴっころにお任せ!
URL http://www.sts-pikkoro.com

2022年03月

大人の遠足・伊豆半島ジオパークの巻

伊豆半島ジオパークを案内してほしいとのリクエストをいただき
2日でぐるっといいとこどりのダイジェスト版でご案内して来ました。
題して『大人の遠足・伊豆半島ジオバークの巻』です。

まずは活火山である伊豆東部火山群のうちの1つ、大室山へ。
麓のさくらの里からプリン型のスコリア丘を眺め、その後大室山噴火の産物である城ヶ崎海岸へ。
下調べをしたゲストさんよりポットホールのリクエスト。ということで、まずはかんのんの浜へ。
城ヶ崎海岸_DSC_0226


ポットホールとは日本語で甌穴(おうけつ)。
岩石が川などの水流によって動き回り、河床などに穴をあけた状態のこと。
丸い穴だけなら川岸などでよく見かけるのですが、穴を作った丸い岩が残っているのがとても珍しく伊東市の天然記念物となっています。
下の画像では小さく見えますが、直径60cmあるんですよ。
ポットホール_DSC_0222


はしだての吊橋、大淀小淀と城ヶ崎海岸のみどころへ。
大きな柱状節理がダイナミック。
城ヶ崎海岸_P3282082


その後、南へ移動をし、伊豆半島誕生の歴史をさかのぼります。
白浜神社で参拝のあと、海底火山時代の地層が見える恵比寿島へ。
恵比寿島_P3282101


ハートに見えるから?アニメのゆるキャンに出たから?
いえいえ吉永小百合さんがCMに出ていたから、人気急上昇のジオサイト龍宮窟(にゅうぐうくつ)。
龍宮窟_P3282137


龍宮窟の隣りにある田牛(とうじ)サンドスキー場。
海底火山時代の地層が削られて出来た白い砂。
南伊豆に白い砂のビーチが多いのは、この古い地層のおかげなんですね。
その砂が風により飛ばされ、崖で堰き止められて出来た天然の砂の斜面。ソリ遊びが人気です。
田牛サンドスキー場__P328214


ソメイヨシノの満開も相まって、どこにいっても桜が見頃。
お宿の目の前には、松崎町の田んぼのお花畑。
田んぼのお花畑_P3292200
今年も、いろんなかかしが目を楽しませてくれました。


2日目に登った高通山。往復2時間の入門コース。
麓はソメイヨシノ。山の中ではヤマザクラが咲いているのが見られました。
高通山登山口_P3292232

帰りに、修善寺の伊豆半島ジオパークビジターセンター「ジオリア」へ。
伊豆半島の成り立ちのミニシアターや展示を見て、ジオの勉強の総まとめ。
火山の恵みの温泉に浸かり、海の幸を食べたり、ジオづくしな2日間となりました。
お疲れ様でした!

春らしい海

ここんところ、週末になると天気が悪くなるサイクルになっていますね。
今週も今夜から低気圧が通過し大荒れだとか。
海が荒れ出す前に、八幡野にてサクッと潜ってきました。

海に顔をつけると…!!
春濁り_P3260873
まるでバスクリンを入れたかのような緑色。春濁りと言われる現象です。
冬場に冷えた海水が温められ、一気に植物性プランクトンが増殖したとか、
海水温上昇に伴い、枯れた海藻が溶け出すことで濁るとも言われています。
こういう場合、はぐれないように、お互いの位置を水中ライトで知らせるのが有効です。


いよよ来たか!と思った春濁りもグリーンなのは表層だけでした。ホッ!
水深5mも行けばブルーの海が広がっていました。
ゲストさん_P3260819


砂地にはカスザメ。
平べったくてエイのようですが、サメの仲間です。
バフっとヒレで水面をたたくようにして、砂を自分のカラダにかけて隠れます。
カスザメ_P3260817


水深20m。八幡野ブルー。
ニザダイがムスメベラにクリーニングされていました。
ニザダイ_P3260826


透き通ったガラス細工のようなアカホシカクレエビ
アカホシカクレエビ_P3260860

春濁り。
ダイバーにとって視界不良は決して良いことはありません。
でも植物性プランクトンが増えると動物性プランクトンも増え、
結果として魚たちも増えていくと考えるとなんだか有り難い気がしてきました。

透明度:3~15m
水温:16℃

見分けられると楽しい!

昨日、伊豆高原では雪を被った天城山や大室山が見られました。
ここ数日は冬に逆戻りな感じでしたが、あちこちに春の訪れを感じます。
足元に咲いていたシソ科の小さな花を3種類紹介します。


カキドオシ
カキドオシ_P3211954
茎がつるのように伸びて垣根をすりぬけることからついた名前だとか。
こういうシソ科特有の花の形を唇形花といい、よく見ると下唇をビローンと伸ばしたような形をしています。
この花の中の模様は蜂へ蜜のありかを教える標識、ネクターガイドといいます。


ホトケノザ
ホトケノザ_P3171859
半円で向き合って並ぶ葉が仏様の台座のようでついた名前。
春の七草のホトケノザはこの花ではなく、コオニタビラコ。
こちらは、食べられないのでお間違えのないよう注意。


キランソウ
キランソウ_P3211965
別名がジゴクノカマノフタ。
恐ろしげな名前の由来は、薬草として使うと病気が治って地獄の釜のふたが閉まるという良い意味から。

いずれもシソ科なので、茎が四角く、葉が香るものが多いです。そっと触ってみてください。
魚も花も見分けられると、観察がまた楽しくなってきますね。

絶景いっぱい伊豆半島

昨日は来週のジオガイド前に下見に行ってきました。
松崎町の高通山、烏帽子山、爪木崎などなど。
P3211887


高通山(たかとおりやま)標高518mの小さな山ですが、
東側からの登山道は整備されていて登りやすかったです。
桜の花の状態をチェックに行ったのですが、私が見たのはヒサカキの花
ヒサカキ_P3211901
小さな花が枝にびっしり。香りは好き嫌いのある独特の香りです。
この香りをガスと勘違いして通報した人がいるとのこと。


イヌガシの花
イヌガシ_P3211899
私の持っている樹木図鑑4冊には載っていなかったこの木。
「葉脈が三本、赤い花」でグーグルさんが教えてくれました。
日本では南の方に多い木のようです。

高通山の北側展望所からの景色。
真ん中のとんがり山が烏帽子山。
展望台から_P3211914
今回、花は少なかったですが、桜やヤマツツジの頃には山全体が花の色に染まると噂の高通山。
またその時期に来たいと思います。


お次は、雲見浅間神社が祀られている烏帽子山へ。
320段の階段を登った山頂からの景色は絶景でした。
烏帽子山から_P3212013
高通山が見えています。
さっき登った山が見えるって嬉しいものですね。


反対の北側の景色はこちら。
ダイバーに人気の雲見の牛着岩が見えてます。
雲見浅間神社から_P3212002
高いところから見下ろすと、胸がソワソワします。


帰りに寄った爪木崎の俵磯。柱状節理がびっしり!何度見ても圧巻な地球の造形美。
この景色をみるといつもチョコレートが食べたくなります。
俵磯_P3212052

改めて、伊豆って絶景いっぱいあるなぁと思いました。
その絶景も出来た理由(ワケ、成り立ち)を知るともっと楽しくなって来ます。
来週の本番もいい天気になりますように。

連休中日は体験ダイビング

寒さ暑さも彼岸まで。
桜が開花し春めいて来たと思ったら、ここ数日すっかり冬に逆戻り。
体調崩さないようにご自愛下さい。
そんなお彼岸の三連休中日の今日は体験ダイビングのゲストさんと潜ってきました。
この連休中最高の晴れ間が広がるとの天気予報も…雲がたちこめ少々暗い感じの八幡野の海でした。
八幡野の海_P3200764



実は、こんな日は海の中の方が明るいんです。ね、青いでしょ。
伊豆の定番、タカノハダイがホンソメワケベラにクリーニングされていました。
タカノハダイ_P3200793


浅場では揺られて苦戦しましたが、無事に水中世界へ。
サザエとったどー!?のゲストさん。
0320_ゲストさんP3200780

水温16℃、透明度10m
本日のご参加ありがとうございました!

沼津アルプスを歩いてきました

今日は地元ガイドクラブの研修で沼津アルプスを歩いてきました。
沼津アルプスとは香貫山から南へ横山、徳倉山、志下山、小鷲頭山、鷲頭山、大平山と続く山稜線を地元の愛好会が整備し、名づけたものだそう。沼津市のホームページより。

今回の登山口は御前帰(ごぜがえり)から志下山、徳倉山、横山、香貫山へと歩きました。
登山口にはキレイなバイオトイレ、靴洗いの水道もあり、至れり尽くせり。
登山口_P3171783


ルートには要所要所に手作りの道標がありわかりやすく良い味出してます。
徳倉山(256m)の山名標。
徳倉山_P3171825


急な坂を下ったり、上ったりを繰り返します。
ロープや鎖があるので、比較的歩きやすいです。
急な下り_P3171839


最後のピークが香貫山。
香貫山_P3171851


展望台からの景色。
少し霞んでますが、沼津の港と駿河湾が一望出来ました。
展望台からの景色_P3171865

距離9.5km
累積標高800m
本格的夏山に向けてトレーニングにいかがでしょう?

海の中にもサクラ咲く

今日は伊豆海洋公園で潜ってきました。
タイミング良く城ヶ崎桜が満開。見事な花を咲かせていました。
城ヶ崎桜_P3160678



城ヶ崎桜_P3160679


海の中にも桜。
写真はありませんが、サクラダイのオスもメスも、いっぱい泳いでいました。
フトヤギなどのソルトコーラル、柔らかいサンゴはポリプがお花みたいです。
フトヤギ_P3160704


良いところにオルトマンワラエビが居てくれました。
オルトマンワラエビ_P3160715


あんなにいっぱいいたミツボシクロスズメダイも全滅。
寂しくなったイソギンチャクの中にカザリイソギンチャクエビ。
ミツボシクロスズメダイがいなくなって見つけやすくなりました。
カザリイソギンチャクエビ_P3


砂地には、ウミテング。
この個体は歩くというより、砂から少し浮いて泳ぎ回っていました。
ウミテング_P3160737


浅瀬に群れるイワシの群れとゲストさん。
イワシの群れとゲストさん_P3

透明度:10~15m
水温:15~16℃
他にも、クエ、コブダイ、アオブダイ、タカサゴ、イサキ、クロホシイシモチの群れ
シマウミスズメ、レンテンヤッコ、ハナミノカサゴ、クマノミなどを観察して来ました。
ご参加ありがとうございました。

ナヌカザメ@八幡野

ナヌカザメ_P3130659

今日は最高気温が18℃とすっかり春の陽気となりました。
花粉症には水中の方が快適な季節。
花粉から逃れるように海の中へ。八幡野の海で潜ってきました。
海の中のコンディションも良い感じです。
透明度は15mほど、水温も16℃ありました。

気の合うバディとご来店のゲストさん
ゲストさん_P3130652


砂地を進んでいくと、横たわっていたのがこちら。
ナヌカザメ_P3130653
ナヌカザメです。
体長は私が両手を広げたより少し短い感じなので120cmくらいかな。
久しぶりに遭遇しました。
ナヌカザメの卵はよく見かけるけど、なかなか出会うことは少ない気がします。
産卵に上がって来たのかもしれません。

ナヌカザメ_P3130659
大人しいサメですが、目の前で写真を撮るのはドキドキ。
目がゴールドでキレイでした。


エントリー口に群れているツマグロハタンポの幼魚。
胸ビレがピンと張り出してる感じが、なんとも可愛くてお気に入りです。
ツマグロハタンポ_P3130670

 他には、レンテンヤッコの幼魚、キンギョハナダイ、クマノミ、アカホシカクレエビ
イソギンチャクモエビ、アオリイカの群れ、イワシの群れなどを観察して来ました。
ご参加ありがとうございました!

おかげさまで10年

先日、富士山が届きました。
DSC_0105

お客様からのお祝いのプレゼントです。
10年前の今日が「ダイビング&トレッキングぴっころ」の開業日。
おかげさまで、ぴっころ10歳となりました。

乳がんになったり、コロナがあったり、なんだかんだと10年いろいろありました。
でも今こうして元気に、好きなことをやって、生きていられることに感謝しかありません。

お花にしようかと思ったとのことでしたが、いつまでも枯れないし断然こっちのほうがいい感じ。
玄関の表に出しておいたら、工事中と間違われそう?!
富士山コーン_DSC_0110

何はともあれ、ありがとうございました。
今後ともお引き立てのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

4/10(日)金冠山トレッキング


金冠山_P4180174
春は次々といろんな桜が咲きその種類の多さに驚くほと。
早咲きで有名な河津桜、城ヶ崎海岸駅前では城ヶ崎桜、伊豆高原駅前の大寒桜、
その後は、伊豆高原桜並木のソメイヨシノ、山で咲くマメザクラと続きます。
マメザクラは別名フジザグラとも呼ばれ、
富士箱根伊豆あたりの固有種、いわゆるフォッサマグナ植物です。
そんなマメザクラが咲く金冠山へ、マメザクラを愛でに行きましょう。

往復2時間、登山入門者向けのお手軽なコースです。
過去のツアーの様子はこちらをどうぞ。

登る山 金冠山(816m)
歩行距離/歩行時間
約 3.5km / 約2時間
体力レベル★☆☆☆☆ 
集合時間:場所9:30/伊豆箱根鉄道・修善寺駅改札口前
予定解散時間 14:00
ガイド料金  5000円  
料金に含まれるもの  ガイド料、保険料


  ※雨天中止。実施日前日17時発表の天気予報で判断し、中止の場合にはこちらからご連絡します。

『死ぬまで歩きたい!』

最近は読書に勤しんでいます。
最近読んだ本がこちら。
DSC_0098
ニュース解説でおなじみ池上彰さんの「伝える力」
山岳小説でおなじみ新田次郎さんの「栄光の岩壁」
アジアで唯一の足総合病院の医師、久道勝也さんが書いた「死ぬまで歩きたい」

いづれもそれぞれ面白かったけれど、一番印象に残ったのは「死ぬまで歩きたい」
人生最後の下り階段は3段。
歩けなくなる→排泄できなくなる→食事が出来なくなる、のだそう。
一度下り始めると、登るのが困難なこの階段。
歩けることが、この下り階段を下り始めるのを遅らすこと。

人生どこで何が起こるかわからないけれど、
人生100年時代、いつまでも元気に歩けますように。

なかなか焼けない大室山

今日は、伊東市最高峰の矢筈山(やはずやま)へ登ってきました。
先週からだいぶ雪は溶けて山の雰囲気が雪山から普段の景色に戻ってきました。
とは言え、ところどころに雪が残っていて、苔の緑とのコントラストがキレイでした。

220306_矢筈山_P3061753


オニシバリの花が咲き始めました。
黄緑色で目立ちませんが、鼻を近づけると良い香りがします。
オニシバリ_P3061777


ミヤマシキミの蕾も色づき始めました。
ミヤマシキミ_P3061749



強風のため山焼きはまたまた延期となり、なかなか焼けない大室山でした。
大室山_P3061746


ゲストさんが小さなネコノメソウを見つけてくれました。
一緒に写っているのは、私の人差し指です。
ネコノメソウ_P3061770
よく見ると足元にいっぱい咲いていて、少しづつ春の訪れを感じるトレッキングでした。


矢筈山_逆さ水_P3061775
ご参加ありがとうございました!

春到来

短い2月はあっという間に終わり、3月に突入。ようやく春の到来となりました。
今年は伊豆でもしっかりと雪が降ったり、寒い日が多い冬でした。
冬らしい冬だったと言いましょうか、久しぶりに私の足の指や耳たぶがしもやけになった冬でした。笑
その寒さの影響で、今年は花の開花が遅いようです。
ちなみに、近所で一昨日撮影した梅の花です。
梅_DSC_0014

伊豆といえば河津桜が有名ですが、
こちらも桜まつりが終わった先月よりも今が見頃となっているとのこと。
この先、伊豆高原駅の大寒桜、伊豆高原の桜並木のソメイヨシノ、
さくらの里の桜と伊豆高原でも桜前線が標高を上げて行きます。
まだまだコロナが油断ならない時期なので、密を避けてひっそりとお花見したいと思います。

フキノトウ_DSC_0062
こちらは自宅近くで見つけたフキノトウ。
やっぱりフキノトウも遅いようです。


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