ぴっころ日記

伊豆のダイビング&トレッキングガイド「ぴっころ♪」のひとりごとです。

伊豆の海・山あそびは、ダイビング&トレッキングぴっころにお任せ!
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2017年01月

西風ビュービュー

今日は南向きの八幡野は晴れてポカポカ陽気でしたが、
西高東低の冬型の気圧配置となり、西風がビュービューと吹き、
海からあがってウインターグローブやフードを取ると・・・指先がしびれるほど冷たかったです。

今日のゲストさんは、来月知床へ流氷ダイビングに挑戦する方だったので、
こんなことで寒いと言ってはいられないと極寒の地に向けてのトレーニングとなりました。

0122_八幡野
 
水温は一時より少し上がって17℃。
ミツボシクロスズメダイ達も少し元気を取り戻したような気がします。
白くまことクマドリカエルアンコウも、イロカエルアンコウもフリソデエビも健在です。
カスザメやホシエイなども観察出来ました。

この西風が吹くと東伊豆の海は透明度が上がり、水温が下がるので、
上記に列記した生物たちは観察出来るのはあとわずか。
それとは逆に、キアンコウなどの冬の生物達に会える時期となります。
季節がめぐるように、出会える生物も変わり、
四季折々のシーンが楽しめるそれが伊豆の海の魅力ですね。


砂地から顔を出していたムスメベラ。
0122_ムスメベラ
砂の中に潜って寝るのですが、この子は寝坊したのでしょうか?
それとも、寒くなってなかなか布団から出られない誰かさんみたい?

水温:17℃
透明度:10~15m

奥多摩・浅間嶺へ。

奥日光の帰りがけに、ガイド仲間より下見のお誘いがあり、もうひと山登ってきました。
奥多摩の払沢(ほっさわ)の滝から浅間嶺(せんげんれい)へ。

0117_地図



凍った滝を見てからスタート。
0117_払沢の滝
ここ数年は完全には凍っていなく、寒波が来ると結氷が期待されているとか。


ヤブコウジの赤い実。別名は十両。
0117_ヤブコウジ
赤い実をつける縁起物としてお正月飾りに使われる千両や万両に比べ、
赤い実の数が少ないから、十両とのこと。
ちなみに百両はカラタチバナ、一両はアリドウシです。


ジャノヒゲの青い実。
0117_ジャノヒゲ
葉が細く、蛇の髭のようだから、の名。


時坂峠にあるケヤキの大木。
0117_ケヤキの大木
どうしてこういう形になったのでしょう。
ケヤキらしからぬ樹形をしていました。


その昔は、生活道路として利用されていました。
0117_甲州古道



現在は、『関東ふれあいの道』としてハイキングコースとなっています。
0117_関東ふれあいの道

 

標高が上がると共に、辺りには雪がありました。
0117_少し雪あり
凍っている箇所は少なく、アイゼンは付けずに歩行出来ました。


浅間嶺903m。
0117_頂上の碑と富士山
 頂上の碑の右側には、富士山が顔を出していました。


頂上付近にある小さな浅間神社。
0117_浅間神社
浅間神社があったことから、名付けられた『浅間嶺』
富士山に登りたくても、遠くなかなか自ら登ることが難しかった時代に
この山から遠くに見える富士山を遥拝していたのでしょう。


奥多摩三山の1つ『御前山』
0117_御前山
稜線歩きが気持ちのよい山行でした。
頂上付近には山桜も多いとのことで、桜の時期にも訪れたいと思います。
 

富士山のライバル『筑波山』へ

奥日光の帰り、寄り道をして帰ってきました。
せっかく北関東まで行ったので、筑波山へ。
 
昔から筑波山は、「西の富士、東の筑波」と言われ、日本一の富士山とライバル関係だそう。
ある民話によると、昔偉い神様が旅をしている途中、
富士山に立ち寄って、一夜の宿を願ったところ、冷たくあしらわれ、
怒った神様は富士山を年中雪と氷で覆われた誰も寄り付かない山にしてしまったそうです。
一方、神様から同じく一夜の宿を頼まれた筑波山は、神様を快く歓迎しました。
すると神様は、たいそう喜んで、筑波山をいつも草木が茂り花が咲き、
多くの人が歌を歌い、舞を舞い、酒を飲んで楽しむことができる山にしたそうです。
 
0116_遠くからみた筑波山
貫禄のある山容ですね。


つつじヶ丘から女体山までロープウェーもあります。
0115_ロープウェー

 

山頂に近づくにつれて、巨岩がいっぱい。
0116_巨岩
ここをくぐり抜けると生まれ変わるという、『母の胎内くぐり』


筑波山877m。
山頂からは360°の展望で、スカイツリーや新宿新都心、富士山も見えました!
0116_筑波山山頂

 

もう1つのピークの男体山と関東平野。
0116_男体山
 


男体山から麓の筑波神社まではケーブルカーがあります。
0116_下りはケーブルカー



つくば神社の境内では、梅が咲いていました。
0116_梅

さすが富士山のライバル。
ロープウェーやケーブルカーのアトラクションあり、岩場あり、鎖場あり、花あり、
変化があって楽しい山行でした♪


奥日光スノーシュー三昧

先週末は奥日光へ行ってきました。
私の所属するガイド協会の研修参加と、スノーシューの個人ガイドとその前の下見でした。
初日は下見を兼ねて、戦場ヶ原をスノーハイキング。

0113
 
雪の上は、スノーシューを履いて歩きます。
スノーシューとは、西洋カンジキ。雪の上を歩く道具です。
新雪の上は足が沈んじゃいますよね。
スノーシューをつけると面積が増えるので、それほど沈まずに歩くことが出来ます。


これを付ければ、踏み跡がなくたってへっちゃら!
0113_スノーシュー



ベンチやテーブルがカマボコになってました。
0113_かまぼこ

 
土曜日は、研修。
湯元の金精の森を歩きました。
0114_凍裂

戦場ヶ原よりも雪がふかふかで、気持ちいい♪
先頭を歩くのは大変なので、みんなで交代して歩きました。

途中、弱層テストをして雪崩の危険性の見極めや、
ツエルトを使っての簡易トイレの作り方、傷病者を運ぶ方法などを実施しました。


気温は氷点下12℃。
0114_気温-12℃



帰りに、湯の平湿原にある源泉へ。
0114_湯の平湿原



小屋の中で源泉が自噴しています。
そこから流れ出る源泉のおこぼれで手湯。冷たかった指先が一瞬でホカホカになりました。
0114_源泉で手湯



日曜日は、個人ガイドでのスノーシュー。
前日と同じ金精の森を歩きました。
0115_スノーシュー

前夜に雪が降り、さらに深雪となった森の中を先頭を交代しながら歩きました。


森の中では、雪の上にシカやウサギなど、いろんな動物足跡が見られました。
鳥にも出会えました。
こちらは、ゴジュウカラ。
頭を下に向け、木の幹を下りることが出来る唯一の鳥。
0115_ゴジュウカラ

 

雪の中でのランチは、温かいものがベスト。
それぞれカップラーメンやスープ、デザートにお汁粉を頂きました。
0115_ランチ
瞬時にお湯が湧くジェットボイル、オススメです。



温泉が御神体の日光温泉寺に寄り、源泉で手湯をして帰ってきました。
0115_温泉寺
 
 

2/12(日) 矢筈山ジオトレッキング

げんこつ山の愛称で親しまれている伊豆高原の裏山『矢筈山(やはずやま)』。
2700年前の噴火による溶岩で出来た山容は、ゴツゴツした岩だらけの不思議な空間。
山頂付近からは大室山や相模湾に浮かぶ大島まで一望出来ます。

この日は大室山の山焼き予定。
山が燃えるところが觀られるかもしれません。

yamayaki160228-4

参加についてのご質問、登山用具の相談などお気軽にお問い合わせ下さい。
お問い合わせフォーム 


1/29(日) 伊豆山稜線トレッキング


船原峠からだるま山レストハウスまで、約11km。
駿河湾ごしの富士山を眺めながら、気持ちのよい稜線歩きです。

P4060221

参加について、持ち物についてなど、お気軽にお問い合わせ下さい。
お問い合わせフォーム 





海の中にも振袖

昨日は丹沢・大山で雪の中を歩きましたが、
毎年、成人式の頃って雪が多いですね。
雪の中の振袖姿を、毎年ニュースで見る気がします。

そんな成人式の今日は、八幡野で潜って来ました。
富戸や川奈、伊豆海洋公園(IOP)は海況が悪くクローズ。
八幡野はウネリの影響で、海藻や落ち葉が舞い上がっていましたが、海の色はブルー。
気持ちよく、冬の海を楽しんで来ました。

0109_スミゾメ


イロカエルアンコウやクマドリカエルアンコウも健在です。
そして、今日の主役はやっぱりコレでしょう。

フリソデエビ
0109_フリソデ

新しくアジ根で見つかった約1cmの小さい個体です。
フリソデ、キレイですね。

水温:16℃
透明度:10~20m


初詣トレッキング@大山

昨日は丹沢の大山に登ってきました。
天気予報は午後から雨となっていましたが、行程は約3時間半。
雨雲と追っかけっこしながらのトレッキングとなりました。

今回はケーブルカー利用で時間短縮、楽ちん♪
一番後ろの車窓に釘付けになり、子供が電車を喜ぶ気持ちがわかりました。
0107_ケーブルカー
もちろんケーブルカーに乗らずに、歩いて登ることも出来ます。


山の中腹にある阿夫利神社、下社への参道。
0107_oyama_1

下社にお参りして安全登山を祈願し、大山名水を汲んでからスタート。
本坂と言われる最短コースを登りました。


二丁目の道標。
0107_スタートの急な石段
途中にはずっとこのような石柱の道標があり、登る目安になりました。
これを数えながら登りました。


14丁目付近にある『牡丹岩』
0107_ボタン岩

これは火山性タービダイトといって、かつては海の底だったという証拠。
丹沢は伊豆半島同様に、フィリピン海プレート上の海底火山だったんです。
噴火を繰り返し火山島となり、約500万年前に本州にぶつかり、
そのあとを追うように100~60万年前に伊豆半島が本州に衝突。
その圧力によって隆起し、丹沢山地となったんです。
簡単に言えば、丹沢は伊豆半島のお兄さんと言ったところでしょうか。


15丁目にある『天狗の鼻突き岩』
0107_天狗の鼻突岩

中央の丸い穴が、天狗が鼻を突いて穴を開けたと言われている岩。
こぶしが入るほどの大きさがあります。


眼下には、海岸線と江ノ島まで見えました。
0107_江ノ島がみえます



頂上の鳥居。
0107_頂上到着

江戸時代に流行った、『伊勢詣り』や『富士講』ですが、
どちらも相当な長旅であり、体力もお金も時間が必要でした。 

相模平野のどこからも見え、まるで富士山を従えているように見える大山、
箱根の関所を超えないので手形がいらないなど、手軽に行ける存在の大山が大変人気だったそう。
江戸の人口100万人の頃に年間20万人が登ったと言われています。スゴイですね。

大山にある阿夫利神社の神様が、
富士山の神様『木花咲耶(このはなさくやひめ)』の父
『大山祇命(おおやまずみのみこと)』であることから、
「富士に登らば大山に登るべし、大山に登らば富士に登るべし」
なんて言われるほど、富士山と大山の両方へお詣りする両詣りも流行ったそうです。

0107_御朱印と山ログ

雨雲に追いつかれ、下山途中から雪が舞い散る中となりました。
降参して、あと30分でゴールという所でレインウエアを着込みました。
ケーブルカーとバスを乗り継ぎ、15時半には伊勢原駅へ。
コーヒーショップで山ログつけて解散。おつかれさまでした!

夏に富士山に登れるよう体力づくりして、両詣り実現させましょう!


カスザメ祭り@八幡野

遅ればせながら、2017年の初潜りに行ってきました。
暦の上では小寒と一番寒い時期に入り、最高気温も8℃。
風は北よりで冷たかったですが、南向きの八幡野はポカポカでした。

0106_ya

 
水中は透明度が良く、砂地ではカスザメがいっぱい!私達は4個体発見しました。

砂地に横たわるカスザメのメス。
0106_kasuzame1



泳いでいたカスザメのオス。
0106_kasuzame



砂地に着底したカスザメのオス。
0106_kasuzame2
尾びれの付け根の左側に見えているのが、クラスパー。
サメやエイのオスに存在する交尾器です。


ソフトコーラルのピンクと海のブルーのコントラストがキレイ。
0106_togetogetosaka

人気のクマドリカエルアンコウ、イロカエルアンコウ×2、フリソデエビ、カミソリウオなども健在です。
水温が徐々に下がって来ているので、早く観に来たほうがいいですよ~。

透明度の良さとカスザメいっぱいの、
まさに「the冬の海」って感じの海でスタートした2017年初潜りでした。
 
透明度:15~20m
水温:16~17℃
 

2017年は「へ~」からスタート

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

2017年に突入しましたね。
ご近所の八幡宮来宮神社への初詣と、
頂いた年賀状へのお返事書きなどのんびりと過ごしております。

20170101

この八幡宮来宮神社(はちまんぐうきのみやじんじゃ)が紀元となって、
八幡野(やわたの)という名前になったとか。

八幡宮と来宮神社とはもと別の神社。
来宮神社の祭神が伊波久良和気命(いわくらわけのみこと)。
来宮神社は、もともと八幡野の浜にある堂の穴という洞窟に祀られていて、
お酒好きなこの神様は、沖を通る船を停めてはお酒を献上させたとか。
困った船人たちは、丘の方へ遷した。
そこも少し海が見えたため、再度海の見えない位置へ遷したとか。
その時に八幡宮と合わせて祀られたとのこと。


こちらが八幡野の浜にある「堂の穴」
0101_1

知らずに行ったことがあったけど、歴史を知るともっと面白い。
「へ~」から始まった2017年でした。
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